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島の野菜を福岡市のスーパーで販売 ―― 高齢者の生きがいづくりに【長崎支局・2015年1月4週号】

150128_12.jpg 【長崎支局】農産物の販路開拓で高齢者の生きがいを支援している壱岐市の「株式会社 壱岐の潮風」。壱岐の農産物を島外販売する、壱岐市出身の渡邉啓二さんが代表取締役を務める株式会社コンファック(福岡市)と連携し、高齢者が庭先で栽培した野菜を産直する。
 現在、出荷を行うのは100人。高齢者が中心のいずれも小規模農家による少量管理での出荷だ。商品は販売店舗ごとにバーコードで管理する。出荷内容は生産者同士で品目に偏りがないように調整。市内3カ所ある同社の集荷所へ生産者が持ち込み、値段付けから包装、ラベル、バーコードシールの貼付まで行う。こうすることで新鮮かつ低価格での販売が可能だという。商品はコンテナに一括荷造り、フェリー輸送される。
 また、出荷者の一人で元JA営農指導員が指導を行う勉強会を月2回開催し、よりよい商品作りのために努力を惜しまない。
 「『張り合いができて楽しみ』という声を聞き、皆さんに喜んでもらえることはとてもうれしい。高齢な就農者に大きな負担を掛けずに生きがいの一つとなれば」と下條社長は話す。


〈写真:集荷所へ生産者が持ち込み、包装などを自ら行う〉