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牛舎と待機場の間に鎖の「のれん」―― カラスの侵入防ぐ【北海道支局・2015年1月4週号】

150128_09.jpg 【北海道支局】牛をカラスから守ろうと、足寄町の愛和牧場では、フリーストール牛舎と待機場の間に、黄色い鎖の「のれん」を設置して成果を挙げている。
 カラスは、牛の体の傷や乳房を突きケガを負わせることがある。乳房静脈を狙われた牛は出血多量になり、時には死んでしまうことも。同牧場ではこれまで、不規則に回転する防鳥機や、屋根に止まらせないように縁に電牧を設置するなど対策をとってきたが、カラスの学習能力が高いことから次第に効果が薄れるという。
 鎖ののれんは、羽に何かが触れることを嫌うカラスの習性を利用したもので、昨年5月に設置した。同牧場の坂口宏明さん(52)は「鎖ののれんは取り付けに少し手が掛かるが、効果は持続している」と話している。


〈写真:カラス対策に設置された鎖の「のれん」〉