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広報紙に中古農機具を紹介 「譲りたい」「買いたい」農家を橋渡し ―― 長崎県・NOSAI県南(5面・NOSAI)【2015年1月4週号】

150128_05+06.jpg 「新品を買えば150万円くらいする。手頃な価格で買えてよかった」と、長崎県島原市出の川町で春ハクサイ1.2ヘクタール、ニンジン50アールなどを生産する松本勝英さん(56)は笑顔を見せる。収穫した野菜を運ぶ乗用運搬機を、NOSAI県南(長崎県南農業共済組合、永野良宏組合長)広報紙の中古農機具紹介コーナーを通じて購入した。年5回発行する広報紙「けんなん」では、農家が「譲りたい」農機具の情報を掲載し、「買いたい」農家と結びつける。交渉は農家同士の責任となるが、2012年7月号から掲載を始めて、今までに約50件がまとまっている。


 松本さんが購入した乗用運搬機は、雲仙市吾妻町布江名の西野良二さん(53)が14年6月号に最低価格40万円で出品した。ミニトマト30アール、タマネギ60アール、カボチャ40アールなどを栽培する西野さんは、ミニトマトの栽培に力を入れるため、タマネギ用に購入して10年ほど使った運搬機が不要になった。近隣の農家でほしい人を探したが見つからず、広報紙への掲載を申し込んだ。

(5面・NOSAI)

〈写真上:「探していた運搬機が買えてよかった」と松本さん〉
〈写真下:「農機具は使わないと傷む一方。使ってもらえてよかった」と西野さん〉