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大麦若葉を茶生産の農閑期に ―― 工場の稼働率向上 雇用の拡大も【大分支局・2015年1月3週号】

150121_06.jpg 【大分支局】「大麦若葉の生産で機械や設備の有効活用や雇用の拡大につながっています」と話すのは、杵築市の農事組合法人きつき茶生産組合の代表理事組合長・髙山勇治さん。同組合では、茶生産に加え、製茶工場の稼働率を上げようと無農薬の大麦若葉(品種「ニシノホシ」)の生産・加工に取り組んでいる。
 製茶工場の稼働期間は一番茶、二番茶を摘採する4月下旬から7月ごろまでに集中する。他の期間は稼働がなかったため、稼働率の向上が課題だった。そこで6年前から大麦若葉を栽培。消毒など管理の手間がかからず、必要となる機械も少ないことから近隣農家にも栽培を呼びかけてきた。本年度は委託農家と組合直営で30ヘクタールを栽培。収穫量(取扱量)は前年度の倍の60トンを見込む。
 乾燥処理などを施した大麦若葉の大半を健康補助食品メーカーへ出荷。また、6次産業化の認可を得て、自社製品として大麦若葉に茶葉「べにふうき」やクワの葉を加えた青汁を販売し好評だ。


〈写真:大麦若葉の収穫作業〉