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行者菜 雪室利用し休眠打破 ―― 1カ月早い収穫を実現【山形支局・2015年1月3週号】

150121_04.jpg 【山形支局】長井市特産の新野菜「行者菜」を栽培している同市時庭の遠藤孝志さん(35)は、行者菜を促成栽培しようと休眠打破を実施し、1カ月早い収穫につながることを確認した。
 行者菜は、ギョウジャニンニクとニラを交配させたもの。現在の収穫は露地で5月から9月末まで、ハウスは1月中旬から3月末まで行っている。
 年間通しての栽培を目指す遠藤さんは、昨年9月中旬に掘り上げてきた株を約1カ月乾燥状態にしてから、10月中旬に飯豊町の雪室で1カ月低温貯蔵、11月中旬にハウス内の電熱線で加温した土に移植する休眠打破を試みた。その結果、通常のハウス栽培より1カ月早い12月中旬から収穫することができた。
 「今までは、芽が出て伸び始めるまで2週間かかったが、雪室で株を低温遭遇させると3日ほどで芽が動いた」と遠藤さん。発芽と成長が早くなることを確認した。


〈写真:行者菜の収穫に追われる遠藤さん〉