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果樹共済/経営に合わせた加入方式の選択を(7面・NOSAI)【2015年1月2週号】

 NOSAIの果樹共済では農家ニーズに合わせた多様な加入方式を用意する。過去に経験がないような災害が近年頻発していることを受け、より広い自然災害を対象とした加入方式を推進する動きもある。補償対象となる自然災害や補償期間などを十分に検討し、自分の経営に合った方式での加入が大切だ。果樹共済の仕組みを共子さんが済太郎くんに聞いた。


 共 子 果樹は、台風やひょう、低温など気象災害に遭うと大幅な減収となることもあるわね。
 済太郎 2014年は、4月中下旬の凍霜害で和歌山県の柿とビワ、鳥取県の柿とナシなどに花芽の枯死が発生した。5〜6月と9〜10月にはひょう害があり、青森県、岩手県、長野県のリンゴ、山梨県、長野県のブドウ、山梨県、茨城県、長野県のナシに被害が出た。また、8月に高知県に上陸した台風11号などの影響で、全国的にナシ、リンゴの落果、傷果が発生した。
 共 子 大きな被害を受けると、農家には痛手ね。NOSAIの果樹共済はどんな樹種を補償対象としているの。
 済太郎 温州ミカンやかんきつ類、リンゴ、ブドウ、ナシ、モモなど幅広い樹種が対象だ。農林水産省は14年2月に省令を改正し、愛媛県が温州ミカンなどからの転換を進めている「せとか」「愛媛果試第28号(紅〈べに〉まどんな)」「甘平(かんぺい)」などを対象に追加した。愛媛県のNOSAIは、関係機関と連携し、全ての対象農家を職員が訪問するなど加入推進に力を入れてきた。
(7面・NOSAI)

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〈表:果樹共済・半相殺方式の概要〉