130世帯賄う水力発電計画 移住者が農業・起業で活躍
人口270人の岐阜県郡上市白鳥町石徹白〈いとしろ〉地区は、小水力発電の導入をきっかけに、休止状態だった農産物加工場を再開。電力の一部を小水力発電が賄い、トウモロコシを使った特産品開発が農業生産や加工を後押しして、地域住民の参加が広がり雇用の場が生まれた。40歳前後を中心に2007年以降、7世帯20人が移住し、地場産野菜を使ったカフェの運営など新たな活動にも挑戦する。地元住民で農協を組織し、新たに130世帯分を発電できる水力発電所の建設・運営にあたる。16年に完成予定で、売電利益を財源に農業を中心とした地域振興に活用する予定だ。
(7面・新年号特集)
〈写真:何組もの視察が訪れる日もある。この日は東京大学大学院生などが訪れ、平野さんが説明した〉