ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

昔懐かしい農業発動機を再生(09年2月1週号・宮城版)

09_2_1w_miyagi.jpg 「修理した発動機が再び動き出すと感動します」と話す、大郷町の千葉光秀さん。動かなくなった発動機を修理して再生し、力強い排気音を聞きながら、昔の農作業を懐かしんでいる。
 昭和30年代に脱穀やもみすり、水揚げポンプの動力として活躍した発動機。ガソリンと灯油の2種類の燃料が必要で、「弾み車」を手で一気に回して、気化したガソリンにプラグで点火して始動。動き始めてから燃料を灯油に切り替えて本稼動する。「始動時の燃料切り替えのタイミングが難しい」という。今までに4台を再生。部品が無い時は、鉄工場に制作を依頼したりすることもある。
 1949年製造のツシマ(津島製作所)など修理予定のものも含めて9台を所有。月に1回は動かして調子を確認する千葉さんは「古い農機具を大事にしたい」と修理を楽しんでいる。

<写真:再生された原動機は、白煙を吐いて力強く回転する>