鳥取市気高街の中原牧場(乳牛65頭)では、県庁や役場の廃棄書類を裁断したペーパーシュレッダーダスト(以下PSD)を譲り受け、牛舎の敷料として再利用し経費の削減と病気予防につなげている。これは「PSDを焼却処分するのはもったいない」との考えから生まれた方法で、「廃棄物の削減」「資源の再利用」「畜産農家のコスト低減」の"一石二鳥"という。県内では利用農家が増えつつある。
利用方法は、PSDの床〈ゆか〉面密防止と保温効果を上げるため、床一面に厚さ約3センチのもみ殻を敷き、その上にPSDを同様に約3センチ敷く。床〈とこ〉面が尿で湿ったり圧縮されるので、毎日PSDを上乗せ補給し、おおむね1週間で総入れ替えする。中原さんは「PSDは関係機関から、もみ殻は近隣のライセンスセンターから無償で譲り受けている。敷料代が不要となり大変助かっている」と話す。
<写真:「現在子牛8頭の「現在子牛8頭の敷料にPSDを利用している」と中原さん>