近年の肥料価格高騰を受けて、栗橋町佐間の稲作農家・篠崎久雄さんは、経費節減と減農薬栽培を目的に、稲刈り後、緑肥や害虫抑制などの用途となるヘアリーベッチ(マメ科)を栽培。育成には播種後の鎮圧が必要になるため、自作した鎮圧ローラーを使用し作業効率アップを図っている。
鎮圧ローラーは、2本ドラム缶の芯に足場パイプを通し、両サイドを補強。水道管を利用したパイプを作り鋼材で溶接し、ロータリーにボルトで留めて完了する。
利点はトラクターのロータリーに直接取り付けるため、耕うんしながら鎮圧できることだ。耕うんと鎮圧の二つの作業工程が1工程ですみ、作業時間が短縮される。また、鎮圧するための麦踏ローラーを使わないため、経費の節減にもなるという。現時点では、ドラム缶のローラーが軽すぎるため、ロータリーの上に重りを載せて対応している。
<写真:ロータリーに自作の鎮圧ローラーを取り付け、農作業の効率アップを図る篠崎さん>