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電柵とシート組み合わせてサルの侵入防止--滋賀県農業技術振興センター(2008年2月1週号・近畿版)

sigasaru.jpg 滋賀県農業技術振興センター湖北分場では、防護柵メーカーと共同で、サルの侵入防止効果を高めた電気柵を開発。このほど多賀町大岡地区で、地元の農業関係者を対象とした研修会を行うとともに、電気柵をモデル設置した。

 新たに開発された柵は、高さ1.8メートルの金網の上部45センチを滑りやすいシートで覆い、シートの上下に電線を配した構造。 網の上部を覆うシートは、柵を登ってくるサルにとっては目隠しになるうえ、乗り越えようとしてもシートがツルツルしているため金網をつかめず、電線をつかんでしまうという仕組み(この部分については特許申請中)だ。

 同試験場・農業機械担当の三谷誠次郎研究員は「ナタネは製品口(取り出し口)に出なくても子実を圃場内に落とさないことが肝心。子実の落下が予想される部位を粘着テープ、プラスチック板で目止めをすることで子実は有効的に回収できます」と話す。収穫試験の結果、回収率は製品口で60パーセントであったが圃場外への搬出は機械内滞留分も含め、これを大きく上回った。