ロール状にした稲わらは重く運搬が大変なため、バックホーに爪(つめ)を付けて作業をやりやすくしたのは、会津坂下町の鈴木峻(たかし)さん。
「手作業でトラクターのキャリアに乗せていたが、雨でぬれた稲わらは20キロ以上の重さになって大変だったのが発案のきっかけ」という。バックホーでの木材の移動や家屋の解体作業をしている鉄の爪をヒントに、バケット下のアームに固定した爪があれば、バケットの上下運動を利用してものが挟めると考えた。
爪の加工と取り付けは業者に依頼、安価に仕上がったという。「稲わらの回収作業はスムーズに行えるし、直接軽トラックに乗せられるので疲れることはありません」と鈴木さんは話す。
<写真=鉄筋を爪状に加工し、バケットの下のアームにボルトで固定>