「餌のわらなどをカッターで切ると、ほこりが舞うので健康に良くありません」と話すのは、福島町で繁殖和牛15頭を飼育する松本国茂さん。
松本さんは、ほこりが出ないよう、横約1.5メートル、奥行約1メートル、高さ約3メートルの"はみおけ"ならぬ、牛の餌入れ箱= 写真=を自作した。餌箱には高さ2メートルの位置に約30センチ四方の穴を開け、カッターの吐き出し口に付けた円筒とつながっている。カッターで切ったわらや草は円筒を通って餌箱に送り込まれる仕組みだ。餌箱側面にはほこりを屋外に出すための排出口もつけた。
「これを作ってからはマスクが不要になったし、せきもでなくなりました」と松本さんは喜んでいる。