一関市中里の吉田敬一さんはトラクターに500リットルのタンクを付けた散布装置を自作し、除草剤の散布能力を大幅にアップさせている。水稲6ヘクタール、麦10ヘクタールを栽培。10年前から転作の麦栽培に取り組み、同時に除草剤散布作業の省力化のために装置の開発を進めていた。
タンクは運搬車の荷台部分を利用した台に載せ、3点リンクでトラクターに装着。アームは軽量で丈夫な木材で作り、折りたたみ式だ。散布動力はPTOでギアポンプを回して得る。長いアームで散布幅は約9メートルあり、10アールの圃場も1往復で散布が可能。「今の農作業は機械に頼ることが多い。機械は考えひとつで利用価値が大きくなる。タンクなども改良してもっと使いやすくしたい」と吉田さん。