七城町の田代一寿さんは、ハウスのビニール、番線(針金)、灌水チューブの3種類が巻き取れる装置を考案し、作業の省力化を図っている。
この装置は、使わなくなった飼料用のハーベスターと稲わら用カッターを合体させ、これをトラクターに取り付けて、ジョイントから伝わった回転力でカッターを回してビニールなどを巻き取るという仕組み。
ビニールの巻き取りは投入口からビニールを送り込み、出口の下に置いたコンテナの箱の中に折り重ねて入れていく。
番線と灌水チューブの場合は、それぞれ専用の巻き取り台をはめ換えて巻き取る。100メートルの長さのものを巻き取る時間は3分程度。さらに灌水チューブの巻き取りの時には、チューブをローラーの間を通し、中に残った水を押し出しながら表面についた泥も落とすように工夫されている。
田代さんは「今まで2人でやっていた作業が1人でできるようになりました。巻き取った後がコンパクトになって収納がしやすく、次回使う時も手軽に伸ばせます」と話す。