ブームスプレーヤーを安価で自作し、転作大豆の除草作業にあたっているのは飽海郡松山町の菅原孝雄さん。薬剤が均一に散布されるほか、防除効果も販売されている機械と遜色(そんしょく)ない。試運転した農家からも大変好評だ。
菅原さんが製作したブームスプレーヤーは、トラクターの整地キャリアに動力噴霧機とポリタンクを設置し、ブームが安定するように鉄のアングルを整地キャリアに溶接したもの。「小学校のグラウンドへの除草剤散布の際、軽トラックの荷台に噴霧機を乗せ、うまく除草剤を散布したのを見て開発を思いついた」という。製作に要した時間は溶接にかかった30分だけ。費用も市販のスプレーヤーを購入するよりも大幅に安い7万円で作り上げた。「今後も改良を加え、転作大豆の収益性を高めたい」と話している。