「ドン、ガチャ、ガラガラ」と果樹園にししおどしの音を響かせ、イノシシ防除を行う、八頭郡河原町北村の有田国光さん。有田さんは、イノシシ被害の対策として、３年前に果樹園の３カ所にししおどしを設置、効果を上げている。
　このししおどしは、谷水を引用し、主に竹で作られたものだが、石ではなくドラム缶を使用。「ドン」と音がした後、竹の先につけているなべがドラム缶に当たり「ガチャ」と鳴る。

　有田さんはさらに工夫し、竹の先に糸を取りつけ、滑車を利用して園内に誘引。その先に鈴や金物を取りつけ「ガラガラ」と鳴らしている。そのほかに、水の量で音が鳴る間隔が調整できるように蛇口を取りつけたり、谷水に泥や ごみが入らないように工夫も。
「おかげさまで山の中の果樹園ですが、被害に遭いません」と有田さん。「イノシシと知恵比べです。音が響くように、また音が同じパターンにならないように気を使います」と話す。

＜写真左：有田さんが製作したししおどし。写真右：竹の先に鈴や金物も付けて、いろんな音が出るようにしている＞