中古のバインダーを改造して水田用もみ殻散布機を製作し、農作業の省力化を図っているのは、山形市門伝の高野光男=てるお=さん。使用部品のほとんどは、知人や利用組合から払い下げてもらった農機具から調達しており、格安の農機具に変身させている。
高野さんは長年、バス会社で整備を担当してきた。その知識を生かし、会社勤めのかたわら、経費をかけず楽に農作業ができる農機具の開発にも取り組んできた。
自作のもみ殻散布機は、バインダーの刈り取り部分に木枠で作ったもみ殻を入れるバケットを、両わきには耕うん機の代かき用車輪を装着している。バケット底に付けたスクリュー(ハーベスターのもみ運搬用スクリュー軸)を回転させ、もみ殻が均等に散布される仕組みだ。
バケットの容量は約300リットルで、もみ殻が100キロ入り、一度に水田約2アールに散布することができる。
<右写真=バインダーを改造して製作した水田用もみ殻散布機と高野さん。左写真=バケットの底に取り付けたスクリュー>