繁殖牛20頭を飼養している延岡市の川名マサ子さんは、ロールベーラに使用する稲わら結束ひもの再利用に、ひもの巻き取り機を活用している。
この機械は、昨年亡くなった夫が、3、4年前に考案したもので、廃品の足踏み式ミシンを改造し、動力に洗濯機のモーターを使用。また、ロールベーラーには、自家製の糸巻きが取り付けられるように、差込み棒を溶接している。
川名さんは、3ヘクタール分の稲わらを集めているが、この作業は多くのひもを必要とする上に、以前はわらを解いた後のひもをほとんど捨てていた。「この機械を使うようになってから、ひもが再利用でき、経費節減とゴミ減量に一役買っています」と川名さんは話している。
<右写真:「作業中にひもが解けないよう、しっかり結ぶのがポイント」と川名さん。左写真:糸巻きをロールべーラーに装着したところ>