北諸県郡高崎町で繁殖牛33頭を飼育する石黒宗俊さん方では、子牛の出産が重なり、離乳期(約3月)になると、子牛の分べん室の飼槽が足りなくなり頭を悩ませていた。
そこで、ガーデニングが好きな妻のかよ子さんがプランターにヒントを得て、鉄格子と木箱を利用した簡単に移動のできる飼槽を考案した。
これは、格子の高さ、幅とも約50センチ、奥行き約15センチで、簡単に木箱を乗せられるように、上部をカギ状に工夫してある。
さらに、先端が「ク」の字になっているので、牛舎のさくや丸太など、さまざまな場所に簡単に掛けることができ、安定感も抜群だ。
かよ子さんは「以前から『何かよい方法はないものか』と考えていましたが、プランターがヒントになるとは思っていませんでした。これで、子牛は争うことなく満足にえさを食べられると思いますよ」と話している。