廃品の冷蔵庫を利用して簡易予冷庫を作った田老町水沢の森山茂樹さんは、この予冷庫をホウレンソウの鮮度保持などに役立てている。森山さんは、5年前からハウス7棟でホウレンソウを栽培。予冷庫は自宅にあった家庭用の冷蔵庫にベニヤ板、角材などで外枠を作り、内側には断熱材を張り付け、保冷効果を高くする工夫をしている。
「夏場の作業にはどうしても限界がありました、4年ほど前に市場へ出荷したものがしおれて腐りかけていたことがあり、これをきっかけに予冷庫が必要だと感じました。購入すれば簡単ですが、自分で工夫して作ってみようと思いました」と話す森山さん。6〜9月までの収穫期は庫内を15度前後に保冷し、そのほかの期間は乾燥防止に無電使用している。
森山さんは「朝収穫して袋詰めしたものを予冷庫に入れて調整し、翌日に出荷という体系ができて作業にも余裕が出ました。できればもう一つ作ろうかと思っています」と話す。
<写真:年中活躍している簡易予冷庫>