自分でわらまるき(結束)機を考案、製造しているのは大郷町大松沢の武内照雄さん。武内さんはこれに改良を重ね、このほど「タイアップ」と名づけた機械を完成させ、販売を開始した。
これは、農作業用の一輪車のような形で、上部にエンジンやクラッチなどが付いている。
エンジンをかけると、チェーンが作動し、ワイヤでわら束が締め付けられる仕組みで、ポイントは、結束部分。回転フックが勢いよく回り出し、ひもをねじらせて、自動で緩みのない結束をする。
さらに、結束が終わると、カッターが出てきて、結んだひもを切断する。また、手元のクラッチレバーを握ると走り出す自走式で、武内さんが改良に改良を重ねて完成した逸品だ。
使用した農家からは、「1時間で、10アール分をまくことができた」「故障もなく、体が楽だ」という声があがっているという。
武内さんは製作所を設立し、芳村栄さん、佐藤吉太郎さんの仲間2人と作っている。機械メーカーとは提携しておらず、部品を購入して、すべてが3人の手作りだ。価格は36万円。