「ネズミから家畜の飼料や米を守ろうと考案しました」と、ネズミ捕獲器を製作したのは、東広島市高屋町造賀で畜産・稲作を営む大成玉光さん。
捕獲器は、竹やプラスチックなど廃品を利用して作るため経費もわずか。用意するのは、一方をふさいだ筒(直径5センチ、長さ32センチ)と、その筒の径にあった長さ36センチくらいの棒、糸に緊張を与える役目をするタイヤのチューブなどのゴムと糸。
筒に横穴を開け底に米粒を入れ、米粒の上に仕掛け糸を張る。米粒を食べようとネズミが糸をかみ切ると、棒を支えていた糸の緊張が一気に解き放たれ、勢いよく捕獲棒が落ちて、ネズミをはさみつけ捕獲するという仕組み。
「小さいネズミ用には、糸を2本張ってます」と大成さん。「仕掛ける場所も、納屋や畜舎などネズミの通りそうな場所に仕掛けるのが重要なポイントです」と話す。