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結び方に一工夫、メロンの茎つり用ひも張りが楽々(98年7月3週号・山形版)

 メロンの茎つり用のひも張りを、台などに乗らずに効率よくできるように工夫しているのが、酒田市上市神の堀幸也さん。「メロンのほかキュウリやトマトなどにも応用できるし、普通の結び方を少し変えただけなので試してみては」と話している。
 堀さんが考えた工夫は2つ。1つは結び目を胸の高さに作ること。もう1つは一方を引けばすぐ解ける結び方にしたこと。
 初めに長さ3メートルほどのバインダー用のひもを用意する。ひもに釣り用の重りを動くように付け、発泡スチロール板に沿わせ、上部に張った番線に掛ける。このとき、左手は重りに近いひもの端を押さえ、右手でもう一方のひもを持っている。右手のひもを徐々にゆるめていき、胸の高さまで重りが下がったら右手で重りをつかみ、左手のひもを離す。  この作業を苗の位置ごとに繰り返していく。続いて、そのひもを胸の高さに結んでいく。
 この方法だと収穫が終わったあと、ひもをはずすときも、作業がしやすく簡単にほどくことができるし、以前よりひもは長く必要だが繰り返し使用できるので無駄にはならない。同じ集落の農家でもこの方法を取り入れ、メロンなどのほかキュウリにも利用している。