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腰痛解消に効果的な花き運搬車を製作(98年 7月1週号・高知版)

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 グロリオサ50アールを栽培する高知市仁井田の沢田穣一さんは、自ら製作した運搬車で、収穫作業の効率化を図っている。
 グロリオサは紙に包んで出荷しているが、これまで、収穫時は地面に置いた紙に1本ずつ切り取った花を載せていくため、腰などへの負担が大きかったという。
 そこで、妻の加津子さんの「何とかならない?」の声に、沢田さんが木製の運搬車を作ったのが13年前。その後改良を加え、現在使用しているものは市販の収穫用台車にビニール巻き上げ用鉄パイプを溶接し、作業台を取り付けたものだ。経費は8000円程度だったという。
 さらに、沢田さんは運搬車でほとんどの作業ができるように、包装紙やホチキスを入れる箱を取り付けるなどの工夫も施している。
 「花が土で汚れることもないし、時間がかからず収穫できる。なにより腰が痛くなくなったのがうれしい」と話す沢田さん夫妻。作業能率を一段と向上させたこの運搬車は、現在、仁井田地区のグロリオーサ栽培農家50戸弱のうち約半数で使用されている。<写真:運搬車は片手で簡単に動かせるほどの軽さ>