「田んぼの中に釣りざお?――こんなビックリするようなことをしているのは、西彼杵郡大瀬戸町多以良外郷の峰崎芳見さん。
実はこの釣りざお、昨年から行っている、カラスやサギによる被害防止対策。
「毎年、田植え後にカラスやサギがどこからか飛んできて、ミミズなどのエサをとりながら苗を倒してしまう。せっかくきれいに植えたのに」
そこで峰崎さんが考えたのが、長さ2〜3㍍の竹ざおに1㍍ほどのひもを付け、その先に使い古しのイカ針を下げた釣りざお。水田のいたる所にさおを立てている。
「釣り針を怖がるんでしょうね。昨年から全然こなくなったんですヨ。苗がもっと大きくなるまでは、こうしておいた方がよかですね」と峰崎さん。