自作の催芽器2台を使って健康な苗作りをしているのは、北見市常川の今田健作さん。 今田さんは「以前はふろで催芽を行っていたが、芽出しの不ぞろいなどで苦労していた。そこで、知人のアイデアを参考にし、自作の催芽器を製作した」と動機を話す。 この催芽器は、排水口付きの500リットルのポリタンクを利用して、タンクの底に電熱線を敷き、木枠で固定して水温を徐々に上げられるように工夫を凝らしている。 10日間ほどで発芽し、さらに、タンクの上部以外を断熱材で覆うことにより、外気温の影響で水温が変わらないようにした。 また、全体の温度を安定させるため、穴をあけた塩化ビニールの管に小型の水中ポンプで水を送り、タンクの上から散水して常に水が循環するような工夫もされている。 「種もみは100〜120キロ入れることができ、この催芽器を使うようになってからは、催芽作業が安心してできるようになった」と今田さんは満足気だ。<写真:断熱材で覆い水温も一定に保てる今田さんの催芽器>