館山市正木の酪農家・三平正吉さんは、ペットボトルでユニークなハエ取り器を作り、牛舎のハエ駆除に役立てている。
ペットボトルの上部3分の1ほどのところに2センチ四方の窓を1つ開け、中に殺虫液を入れてつるすだけという簡単なアイデア。
特筆なのは殺虫液だ。ペットボトル2本分の殺虫液は、砂糖を湯のみ茶わん8分目、みりんと酢をそれぞれ湯のみに軽く1杯用意し、そこに市販の殺虫剤をキャップ1杯分混ぜ、水で倍に薄めて出来上がり。ペットボトルのハエ取り器は友人から聞いたアイデアだが、殺虫液などは自分なりに工夫してみたという。
「酢を入れるとにおいがするからハエがよく集まります。ペットボトルに開ける小窓は2つ以上だと一度入ったハエが逃げてしまうので、1つのほうが良いです」と三平さんは少しずつ改良している。
夏になると殺虫液が真っ黒になるほどハエが取れ、液は、布などで濾(こ)してハエを捨てれば約1年は使えるという点も特長だ。
「ただ、くれぐれも子供の手の届かない高いところにつるして」と三平さんは呼びかけている。