館山市藤原の井月豊さんは、草刈り機のエンジンを利用したトンネル栽培用被覆ビニールの動力巻き取り機を製作、 「これを使うと一町歩の巻き取りが30〜40分ほどで終わります」と話している。
クラッチは歩行型田植機を利用した。初めに取り付けたクラッチはギア比が大きいため、巻き取るスピードが速くビニールを整える作業が追いつかなかったという。そこで、ギア比の小さいスクラップされていた田植機を探して取り付けた。
巻き取り棒の部分との接続には自動車のハンドルシャフトを取り付け、巻き取り棒が可動できビニールを巻く筒の取り外しが簡単に行える。
「ビニールを筒に送るガイドの鉄管だけは、強度を強くするため鉄鋼所に頼みましたが、組み立てやほかの部分の溶接は自分で仕上げた」と話す。(写真:井月さん<右>と動力巻き取り機)