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軽トラ改良し土壌改良材散布(98年3月1週号・長野版)

 水稲4ヘクタールを耕作する佐久市野沢の宮沢宗三郎さんは、水田への土壌改良材投入に軽トラックを利用し、省力化を実現している。
 水田の地力を高めるためのケイカルや熔成リン肥などの土壌改良材施肥は、施肥量も多く重労働だ。肥料散布機があれば便利だが、購入するには多額な費用もかかる。そこで、経費をかけない省力化を考えていた宮沢さんは、廃材を軽トラックに取り付けて施肥できるように工夫した。
作業は、運転手と荷台で調整する人の2人が走行しながら行うもので、軽トラックの荷台と後部のあおりの間にできるすき間を利用して施肥を行う。廃材の板で傾斜のついた台を作って荷台にはめ、さらに傾斜に合わせて板を置き、その板を上下させることで、荷台とあおりのすき間が開閉できるようになっている。板は肥料をすべりやすくするためにビニールが張ってあり、先端には鉄板を取り付けて開閉が容易になるように工夫。台の板の傾斜部分には線を引き、散布量を調節する目安にするなど、数カ所にアイデアが生かされている。