鹿屋市でシンテッポウユリを栽培する福永俊昭さんは、花のセロファンかけが楽にできる簡易な補助具を考案した。出荷の際には、10本を束ねて、その花部をセロファンで包装する。しかし、花の付き方や向きが一定していないときなど、手作業では花があばれて手間がかかっていた。
考案した補助具は、30センチ程度に切り出したビニールパイプを真ん中から縦に切断。雨樋を短くしたようなものに仕上げ、あとはそれが動かないよう土台をつけて固定してある。直径10センチと15センチの2種類作製した。
その底に敷くセロファンも低位置で引き出せるようにトイレットペーパーの原理を利用した補助具も同時に作成。束ねた花をその中に入れ、必要な長さでセロファンを切り、テープでとめる仕組みである。
福永さんは「これを使えば、花がすっぽり収まり、短時間で楽にセロファンかけができます」と話している。