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廃自転車を改良したマルチ穴開け機を考案(98年2月4週号・新潟版)

 越路町飯塚の田中健生さん、豊さん親子は廃自転車を改良したマルチ穴開け器を考案。移植作業の効率化を図っている。
 田中さんは、水稲5.3ヘクタール、畑作1.3ヘクタールを経営する大規模複家。現在、約60アールのサツマイモの植え付けに利用している。
 田中さん親子は近所でも評判のアイディアマンだ。以前は釘を付けた板を穴開けに使用していたが、作業中の腰痛がひどく、10年ほど前に自転車の利用を思いつく。
 このマルチ穴開け器は自転車の前輪とハンドルを利用。リムとタイヤに針金を巻き付けただけの簡単なものだが、穴開け作業の効率化には絶大な効果がある。製作費はほとんどかからず構造がシンプルなため、故障もない。
 あらかじめ整地、畝立てしてマルチを張つた畝に25センテ間隔の小穴を開けるもので、10アール当たり約3000個の穴を20分で開けることができる。「作業は簡単で早く、その上腰の痛みが少ない」と豊さん。