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自作の温水給水システムを牛舎に設置(98年2月1週号・北海道版)

kyusui.gif 豚用のピッカーを使用した自作の温水給水システムを昨年春から牛舎に設置し、子牛がいつでもお湯を飲めるようにしたのは、大野町・大原牧場の大原拓彦さん。このシステムは、水温が冬場で40〜45度、夏場では32〜36度になるように温度設定し、不断給水となるように灯油ボイラーで循環させるというもの 。
 大原牧場には60頭飼いの哺育舎が6舎ある。40〜43kgのF1、ホルスタインの子牛を月に160〜180頭導入し、70kgまで哺乳・離乳を行っている。
 このシステムの効果は子牛の哺育育成期間中の事故率を5%から2%まで減少させ、導入から70kgになるまでの平均到達日数が56日から40日にまで短縮されるなど大幅な改善が計られた。
 費用は、ピッカー1個550円、配管材料費2万円弱、ボイラーと給水ポンプは配管屋から中古を無料で譲ってもらい、一哺育舎あたり6万円弱でおさまった。今までは300頭の子牛に毎朝4時間もかけてバケツで給水していたが、その必要もなくなり、人件費の節約でにもなっている。
<写真=大原さん自作の温水給水システム>