筑紫野大石の市川正博さんは、使わなくなった農機具などを利用して、機械の自作・改良を行い、経費節減や労力軽減を行っている。
市川さんがこれまでに、自作・改良をしてきた農機は、市販されていない物や、市販されていても高価でなかなか手を出せない物も多い。乗用土入れ機は、市販品で80万円前後するが、市川さんは、製作費約5万円で完成させたという。安価に仕上がったのは、使わなくなった乗用田植機を本体に、土入れ部には中古の管理機を購入して利用したためだ。
使い勝手は「冬に乗ると少々寒いが、歩いて機械の後を追うよりはるかに楽。馬力があるので、作業も3分の2の時間で終わる」と話す。ほかにも、見よう見まねで覚えたという加工技術を駆使し、ブロッコリーの二条植え定植機や麦の不耕起播種機、うね起て機、作業ムラの無い麦踏み機など数多くの自作・改良品を作っている。
<写真:市川さんが自作した土入れ機>