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アイデア一つで、わらの結束が楽に(97年11月3週号・宮城版)

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 「わらをまるく(結束する)のが楽になりました」と話す米山町の服部勝子さんは「簡易ワラまる機」を使って労力軽減を図っている。
 この結束機は、息子の一男さんが家にあった材料で2年前に製作したもので、わらなどを切るときに使う「おし切り」の原理を応用している。
 わらの結束は、ひざや腰、腕などを使ってわらをまとめ、さらに、その作業を1日に何回も繰り返すため、体へ負担がかかる重労働。そこで、簡単に結束できないかと考え、結束機を作ったという。
 材料は、ベニヤ板と角材、バインダーひも、金具、ゴム、角パイプ、鉄板など。
 作り方は①ベニヤ板をU字(2枚)に切って間に角材をはさんだものを、ベニヤ板と角材で作った台に固定。
 ②角パイプに穴を開け、U字の板の下の角に止める。
 ③バインダーひもを固定するゴムを付けるため、U字の板に金具を付ける(角パイプを固定した側)。
 ④角パイプを固定した個所の逆側に、ひもをはさむ金具を付ける──というものだ。
 使い方は、ひもの側に角パイプを向けている状態でU字の間にわらを置き、足で角パイプを押してわらを固定。その後、わらの下にあるひもを結んで切る。
<写真:「簡易ワラまる機」>