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苗配り台車を考案(97年11月2週号・熊本版)

 ショウガを貯蔵庫(洞穴)に搬入するのに使用していた自作の台車からヒントを得て「園芸施設用の苗配り台車」を考案したのは、八代郡東陽村の江崎清春さん。ショウガからイチゴ栽培へ転換した際、指導を受けた同じJA八代昭和支所イチゴ部会の池松彦次郎さんと共同で製作し6年前から実用化している。
 長年イチゴを栽培する農家と話すなかで「長さ100メートル以上もある圃場に、もっとスムーズに苗を運ぶことはできないか」と労力の軽減や作業効率アップなど改善できる点にアイデアを出しあったのがきっかけと話す江崎さん。
 この台車は、直径35ミリの配管用VPパイプをボルトで固定した約4メートルのレールを連結したものでハウスの畝の上に敷いて、その上を亀の子滑車を取り付けた木製の台車を走らせる仕組みになっている。 奥行きの長いハウスでもレールは軽量で敷きやすく、亀の子滑車を使った台車は滑らかで、同時に3〜4台の台車を押して、一度に約100個の農業用コンテナを片手で軽々と運ぶことができる。