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害虫の習性利用し粘着テープで捕獲(97年11月3週号・鹿児島版)

 ハウス栽培のチンゲンサイに春先から多く発生する害虫の防除に農薬を使用しないという鹿児島郡吉田町の桜井一則さん。硬質ハウス55ヘクタール、ビニールハウス5ヘクタールで主にチンゲンサイを栽培、出荷している。
 これまでは、春先になるとチンゲンサイやコマツナなどに発生するコナガやマメハモグリバエによる食害で商品価値が低下することもあった。そこで考案したのが黄色に集まる虫の習性を利用したもの。黄色い幅30センチの粘着テープをプラスチック板の両面に張り付け、それを約5メートル間隔で設置。コナガなどはこの板に寄ってきて張り付いてしまう。
 コナガやマメハモグリバエについてはほとんど農薬を使っていない。桜井さんは「異常発生でもすれば、防除しきれないでしょうが、できるだけ減農楽で安全な野菜を作るためのアイデアです」と話している。