酪農と水稲の複合経営を行う、串間市北方の相沢義和さんは、「乳用子牛の保定機」を独自アイデアで製作した。小さいころから機械いじりが大好きで、今までに数々のアイデア作品を製作している。「日常の飼養管理の中で、除角を効率よく、安全にできないものかという考えから製作したもの」と相沢さんは話す。
この保定機の特徴は、重さが15キロ程度で、折りたたみができ、どこへでも持ち運べる。また、畜舎内や庭先などの狭いスペースでも作業ができ、保定することでより安全(子牛のケガ、作業者の火傷など)に作業が行えるもの。
使用した材料の鉄パイプ、L鋼、鉄棒などは、工事現場からの廃品を利用している。「焼きごても、自動車廃部品の鉄棒に取っ手を溶接した簡単なものだが、保熱性がよく、大変重宝しています」と相沢さん。