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蚊取り線香に爆竹つけてスズメおどし(97年10月4週号・山口版)

 県内各地の稲の取り入れも終わり、田んぼにもやっと静けさが戻ってきた。そんな中、吉敷郡阿知須町の臼井昭祐さんは、今年、蚊取り線香に爆竹を取り付けた「スズメおどし」を考案、あぜ道に設置してその効果を実証した。
 長年、スズメなどによる鳥害に悩んでいた臼井さん。経費のかかる爆音機に替わるものとして、だれでも手軽にできる、この「スズメおどし」を考えついたという。
 作り方は、まず蚊取り線香に一つひとつばらした爆竹を、のりを使って等間隔に接着、次に金バケツの上に通した棒に細い針金でつり下げて完成。着火後、一定の時間が経つと音が鳴る仕組みになっており、臼井さんの場合は、3センチ間隔、約15分ごとに爆音がでるように設定している。
 「この方法だと約半日使えて、しかも安価。音も予想以上に大きく効果があります」と臼井さん。「バケツの底に水を敷けば、危なくないですし、来年もこの方法を実践したい」と話している。