夏場に涼しく農作業をしようと、ハウスイチゴ30アールを経営する、伊万里市二里町の岩崎勝義さんは、車輪付きのいすに傘を取り付け「日除けいす」を製作、快適な農作業に周囲から注目を集めている。ポットから切り離したイチゴ苗の葉かぎが今の作業。炎天下での作業は重労働ではないにしろ、強い日差しによる暑さで体力と神経をすり減らし体調を損ねることもある。そこで昨年、市販の作業用いすにパイプハウスの資材を使って支柱を取り付け、傘をたてるようにした。費用は傘代のみで半端物を安く購入した。
「器用じゃなかばってん、あんまい暑かったけん作ったと」と2台を製作、夫婦で使っている。もちろん傘の部分は取り外しができ、軽量コンパクトで狭い所でも使えるのが特徴。また、風もよく通り、涼しく作業ができる。
「イチゴ栽培は、1年中作業が続いたり、仕事が集中したりして、やおなかて思わるばってんが、イチゴづくりが一番よ」と岩崎さんはPRする。車輪式いすが金属製であれば簡単にネジ止めができるが、プラスチック製は強度の面で取り付けができないのが難点だという。