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トウモロコシの鳥害予防策(97年7月3週号・福島版)

 ①チラシ利用法=東和町太田の菅野泰雄さんは、あるとき、種を播いたばかりの大豆畑に広告チラシが並べて置いてあるのを目にしたという。スズメやハト対策だと思った菅野さんは、これを獣害対策に応用。収穫の2〜3日前にテラシを並べ、被害が全くなかつたという。方法は、まずチラシ(写真入りの色の派手なもの)と色つきのビニールひもを用意し、テラシをB4判ほどに切り、トウモロコシに巻いてひもで結ぷ。このときトウモロコシの毛が見えないように包むというものだ。1本1本手で巻くため手間はかかるが、確実に効果があるという。
 ②新聞紙利用法=岩代町田沢の斎藤トモエさんは、収穫の数カ月前に新聞紙を半分に切り、丸めてトウモロコシの実と茎の間にはさむだけでタヌキやアナグマなどの食害がまったくなくなったという。
 ③上蔟用ネット利用法=岩代町杉沢の本田辰一さんは、養蚕で使用する上蔟用ネットでタヌキやカラス対策を行っている。収穫の数日前に上蔟用ネットをトウモロコシの実の上にかけるだけ。棒がけの稲をこのネットで包めばスズメ対策にもなる。