串間市大束地区では、4月〜5月にかけて、カンショの植え付けが最盛期になる。同市井牟田の江藤義和さんは、ポリマルチ畝の頂点に、苗が一定間隔に植えられるよう、通称「穴あけ」と呼ばれる一車輪の道具に、独自のアイデアを加えて、二列同時に穴があけられるようにした。一見簡単そうに思えるが、片車輪が左右に動くように設計され、どのような幅の畝にも対応できるようになっている。また、シャフトと柄の接点には、ベアリングが使われ左右に動き、左利きでも右利きでも、スムーズに畝の間を歩くことができるようになっている。「イモ植えは、雨の日が最適だが、足下がぬかるみ、歩きづらい。(10アール当たり1.2キロほど歩く)、でもこの「2列穴あけ」のおかげで、半分で済みますよ」と江藤さん。