ハウス6アールで、チューリップ、サルビアなどの花苗を周年栽培する、西彼杵郡西彼町の前田高志さんは、潅水ホースに2メートルほどの竹を付け、作業の省力・効率化を図っている。以前は、2人がかりで灌水を行っていたが時間がかかるため、2メートルほどの竹をホースに針金とガムテープで固定してみた。「要するに手が2メートル長くなったわけです」と前田さん。「竹を使うようにしてからは、中央の通路幅を広げ、そこから両サイドに十分水をやれるようになった。以前より時間もかかりません」と話す。
また、同地区の大岩藤男さんは、選花が終わったヒマワリを浸けておくドラム缶の間仕切りとして竹を利用している。これは、家庭選花して出荷する直前のヒマワリを水に浸けておくためのもの。ドラム缶は2等分して、直径5センチほどの竹を十字に組み、ドラム缶と接する部分は、切り込みを入れて竹を固定した。「1日に3000本も出荷する時は、プラスチックの容器ではとても間に合いません。ドラム缶は重量があり、頭の重いヒマワリをいくら入れても大丈夫」と話す大岩さん。「間仕切り用の竹は、束数を入れやすくして、ヒマワリの茎に傷をつけないので役立っています」と話している。