ヘッドライン一覧 購読申込&お問い合わせ 農業共済新聞とは? 情報提供&ご意見・ご感想 コラム防風林

微生物利用した鶏糞の脱臭装置(97年7月3週号・近畿版)

 鶏ふんから発生する悪臭を減らそうと、微生物を利用した脱臭装置を作ったのは、京都府宮津市字須津で養鶏を営む河野晃一さん。この脱臭装置は、合板を用いて2メートル4方ほどの槽をつくり、塩化ビニールパイプと送風器により、ハウス内から脱臭槽の底部へ臭気を取り入れる簡単なもの。脱臭槽の底部には、ハウスからの空気がまんべんなく行き渡るよう栗石を敷きつめ、その上に木材チップを積み上げ散水している。この微生物脱臭は、ハウスから取り入れたアンモニアガスを、装置内部の水に溶かしてアンモニアイオンとし、次に微生物によって硝化、脱窒され、最終的にチッ素ガスとなって大気に放出される。河野さんも「まだ設置したばかりで効果は分からないが、安富さんを信用しています」と、菌が活発になる2カ月後に期待をかける。