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トウモロコシのほぞ元長さをそろえる道具を改良(97年7月3週号・長野版)

押し切り包丁 トウモロコシのほぞ元の長さをそろえる作業に包丁を改良した押し切りを使い、出荷作業の能率を上げているのは、下伊那郡根羽村新井の石原順市さん。この押し切りは市販の包丁に穴を開け、木の板に取り付けただけの簡単なもので、コストは600円足らずと安いのが特徴だ。

 石原さんは、この押し切りを使うまで、せん定ばさみを使っていた。しかしせん定ばさみでは、1日の出荷量が何百本にもなる最盛期に何日か作業を続けると、手先がはれて仕事にならない日があるなど、作業能率が上がらなかったという。

 そこで、シイタケの駒の裁断に使っていた小さい押し切りをヒントに、この押し切りを制作した。材料は、木の板(縦70センチ、横20センチ)、角材(縦20センチ、横5センチ)、包丁と固定用金具。作り方は、包丁の先に穴を開け、固定用金具で木の板に固定。さらに、押し切りをコンテナの上に固定できるように、押し切りにゲタを履かせて出来上がりだ。コンテナに固定することで切り落としたほぞ元の受け皿になり、片付けが楽になる。忙しい時は、コンテナを替えるだけで作業を中断しなくて済み、作業能率が上がるという。

<石原さんが改良して作った押し切り>