「廃品利用なので、費用は掛かってないんです」と話すのは、広島県双三郡作木村の福田哲雄さん。使えなくなった草刈り機の柄の部分を利用して「はしご」を作り、活用している。なかでもヒノキや杉の枝打ち用のはしごには、滑りにくくするために、はしごの両端に、昔、牛の背に付けていた鞍の一部分を使い、さらに、木に掛ける部分は、廃品の一輪車のタイヤを切って張り付けて、より滑りにくく、どんな大きさの木にもフィットするよう工夫してある。「草刈り機の柄の太さにあわせた穴をあけるのに苦労した」と福田さん。「これからも、いろいろなアイデア品を作っていきたい」と話している。
<写真:立てかけられたはしご>