水タンクの上に発泡スチロールを浮かべ、藻の発生を抑制しているのは、西彼杵郡西彼町亀浦の広瀬透さん。 広瀬さんは今年、13アールほどのアスパラガスのハウスを新設し、灌水のためにハウスのすぐ近くに貯水用タンクを掘った。タンクは幅約8メートル、長さ約10メートル、深さ約1メートルほど。周囲には水が漏れないように黒いビニールを張っている。水をため、日がたつにつれて自然に発生してくるのが青い藻。藻が発生すると灌水パイプが詰まるほか、消毒用の水としても使いにくくなるという。そこで広瀬さんは、丸や四角、畳1枚から30センチ4方ぐらいの物まで、手に入る発泡スチロールは何でも持ち込んで浮かべている。「水面を覆うことで光が遮られて藻の発生が抑えられる」と話す広瀬さん。タンクの上には魚網も張られ、発泡スチロールが風で飛んだり、落ち葉が侵入することも防げ、きれいな水が常に確保できるように工夫されている。
<写真:浮いた発泡スチロール>