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田植機から溝切機を製作(97年5月3週号・宮城版)

 田尻町の高橋昌弘さんと、町内の4Hクラブの仲間である三神良太さん、千葉孝一さんは、中古のポット苗用田植機から「乗用型溝切機」を作った。田植機の苗送り台や爪などの部品を取り除き、前輪の後方部に、溝切り板と溝切り板を支えるアームを溶接。アームの部分に付いている穴で、板の高さが調節でき、圃場の状態に合わせた溝の深さを選択することができるように工夫されている。溝切り板は左右に一枚ずつ付いており、稲株をまたぎながら作溝する。また、車輪にカバーを付け、稲をうまくかき分けると同時に、泥がかからないように保護する役目をしている。材料は、中古のポット苗用田植機、パイプ、溝切り板で、費用は4万円ほど。作業時間は「大区画圃場のため、30アール溝切りするのに30分と、従来の溝切機とあまり変わりなかったが、乗用スタイルで作業できたので、とても楽にできた」と高橋さん。