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2輪式の苗箱運搬車と、ネズミ捕獲箱(97年5月3週号・宮城版)

 角田市の高野庄次郎さんは、一輪車のハンドルとタイヤを利用した「二輪車」を自作した。田植え時に一輪車を使って苗箱をハウスから運び出していたが、一回の積載量は5〜10箱程度。荷台になる部分は、アングルを溶接し、40センチ×130センチの大きさの枠に作ったものを付け、苗を下ろしやすい高さで固定。苗箱が崩れないように、前方にパイプが取り付けてある。高野さんは「これだと1回に25箱ぐらいは積めるし、二輪車なので安定感もバッチリです」と話す。 高野さんは、特製の「ネズミ捕獲箱」も作っている。捕獲箱は、材料のほとんどが木材。えさがまかれた縦横30センチ、深さ15センチぐらいの箱にネズミが入ると、その重みで箱の底に敷いてあるベニヤ板が下がる。そのとき、止めピン(くぎ)が外れ、釣り用のてんぐす(糸)で吊ってあるふたが落ちてきて、ネズミが圧迫されるというもの。ポイントは、底に敷くベニア板はできるだけ軽いもので、上ぶたは重い方がいいという。また、上ぶたの上の方に金具を付けててんぐすを通し、固定した上ぶたのくぎに引っかけ、さらに下の箱部分のくぎに引っかける(このとき、下のくぎは固定せず1センチほど下がるようにしておく)。「これを使うようになってから、市販の物より捕獲率がいいですね」と高野さん。材料費は、家にある廃材を利用しているので、まったくかからず、1時間ぐらいで1個完成するという。