「ブドウ栽培は棚下の作業が多く、身長との関係もあって、肩や腰、足などが疲れやすいんです。作業をしながら、いつももっと楽で機能的なものはないかと思っていました」と話すのは、東伯郡羽合町の神崎佐恵子さん。「従来の発泡スチロール加工の下駄は、長く使っていると中央がひび割れて、足腰が逆に疲れやすくなる。また、アルミ下駄は12000円と経費がかかる。そこで、ふと思いついたのが、この高ゲタです」と話す。作り方は、使わなくなった鎌をガスで熱し、風呂のいすを鎌の背を使って溶かして切断。ここで、作業に合わせて高さを調節する。鉄棒をガスで熱し、自転車の古チューブを通す穴を開け、チューブを穴に通し結ぶ。「地面に下駄の跡がつき、作業の進歩状況が分かっていいですよ」と発明好きの神崎さんだ。